水害被害の面的把握を実現する低価格水位計

台風や豪雨の発生頻度が増加している近年、各地で水害により大きな被害が発生しています。令和元年の台風19号では、関東・東北地方を中心に計140箇所で堤防が決壊し、国管理河川だけでも約25,000haが浸水しました。大型河川だけではなく、中小河川からの浸水被害が拡大していることから、特定の点ではなく面的な水害監視体制を構築することが急務であると当社は考えています。
国土交通省が仕様を定める危機管理水位計は、低価格製品でも本体価格が100万円程度と比較的高額であるため、本製品は導入コストを1台あたり10万円程度とすることで、河川以外の用水路なども含め、複数台による監視を容易に実現可能にすることを目標としています。測定可能距離範囲は50cm〜約9m、通信方式にLoRaWANを採用することで、単一乾電池6本で約2年間の長期稼働が可能です。